ビーノモルフェが大人になった日。ピンクを脱ぎ捨てて。

今回は、販売用に仕入れた可愛らしいピンクカラーのビーノモルフェを、
思いきって日産の純正色「チタニウムカーキ」に塗装しました。

ピンクのままでも十分個性のある1台でしたが、
誰にでも似合う落ち着いた雰囲気に仕上げたいという思いから、
「甘さ控えめ・渋め路線」へと方向転換。

仕上がりはまさに別物。
“可愛いだけのモルフェ”を卒業して、ちょっと大人びたスタイルになりました。

目次

仕入れ時のビーノモルフェちゃん

最初は「磨いてこのまま販売しようかな」と思っていました。
でも、目立つ場所にガリ傷。
しかも、かなり深め。

同じ色に調色して部分塗装できるような技術はまだ持っていないので、
今回は潔く、外装ごと再塗装する方向に切り替えました。

ピンク色のビーノモルフェ
可愛いピンク色のビーノモルフェを仕入れました。
ピンクが劣化して、ゴールドのような色合いになったビーノモルフェ
色が劣化したのか、
ゴールドっぽいピンクが結構良さげでした。
所々に傷あり。
しかし、所々に目立つ傷あり。
傷の詳細画像
よし。塗り替えましょう。

下地処理から塗装スタート

まずは気になるガリ傷を削って成形します。
ここをきっちりやらないと、あとで塗装面に違和感が出てしまうので、
「削る・削る・削る」の繰り返し。
削り過ぎて穴が開きそうな時は、パテを使用します。

サイド部の傷部分を研磨
ガリキズ部分を研磨しました。
サイド部の傷部分を研磨
穴は開きませんが、傷が深い部分はパテを使用。
サイド部の傷部分を研磨
サイドカバーも削ります。
サイド部の傷部分を研磨
カバーをボディから外して再度削りました。

下地処理(足付け&洗浄)

次に、足付け(軽く傷をつける処理)と洗浄。
塗装の密着性を高め、余分な油分やホコリを落とすことで、
仕上がりに差が出ます。

足付け洗浄剤を使用して、足付け&洗浄
足付け洗浄剤を使用して、足付け&洗浄
塗装するパーツを固定
塗りやすいように固定して、乾燥。

サフェーサー吹き&再研磨

プラサフ(サフェーサー)を吹いたあと、再度細かくチェック。
傷が残ってないか、垂れがないか、ザラつきはないか。
全体を丁寧に研いでから、ようやくカラー塗装に進みます。

プラサフを吹き付け。
プラサフを吹き付け。
サフェーサーの凹凸を研磨
乾燥させて、再度研磨。

カラー調色&塗装

今回のカラーは、日産エクストレイルなどに使われている「チタニウムカーキ」
深みのあるグレーっぽいカーキで、
個性がありながら落ち着きもある絶妙な色。

チタニウムカーキ。 カラーコードの写真
今回のカラーは
チタニウムカーキ。
今回使用する色は7色
計7色の色で構成されています。
調色中の画像
調色完了。
塗装後。
吹き付けて、クリアーを塗装。

完成写真はこちら!

さいごに

正直、最初は「もったいないかな」とも思いました。
でも塗り終わってバイクを見た瞬間、
「塗装して良かった」ってなったのが本音。

技術的にはまだまだですが、
今回もまた、ひとつ確実に経験値が増えた気がします。

ピンクのビーノモルフェ。
たしかに可愛かったけど、
“大人になった姿”も、なかなか悪くない。※日産のCM風

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