赤が好きです。
いつもは艶のある塗装ばかりをしているのですが、今回は少し雰囲気を変えてみたくなりました。
ということで、初めてのマット塗装に挑戦です。
使用したのは、ロックペイント製のフルマットクリヤー。
塗料屋さんに勧められて購入しましたが、
思ったより扱いやすく、艶消し独特の仕上がりも簡単に出すことができました。
さて一体どんな色に仕上がったのか……
レッツ5 仕入れ時の様子
艶とは一体。
そう思ってしまうほど、塗装表面がくすんだレッツ5(CA47A)を仕入れました。
全体的に色褪せがありましたが、
逆にこの状態だからこそ思い切ってマット塗装に挑戦できるいい機会だと判断しました。
まずは外装を取り外し、しっかりと足付け作業を行います。
下地処理の後にはプラサフ(サフェーサー)を吹き付け、
いよいよ今回の本題である艶消し塗装に入っていきます。

傷は少ないので磨けば艶は戻りますが、
やっぱり塗装したい(*´ω`*)


傷が少なかったため楽でした。

色を決めて調色→吹き付け
今回は艶を消したマット仕上げがテーマ。
そのぶん、ベースカラーの選定がかなり重要になります。
あまり明るすぎるとチープに見えるし、暗すぎると全体がぼやけた印象に。
そこで、赤系をベースに少しだけ紫寄りに振った、落ち着いたボルドー系の色味を狙いました。
…とは言いつつ、正直なところ狙って調色できるほどの腕はまだないので、
今回も塗料メーカーのカラーシートを眺めながら直感で色を決定。
選んだのは、ホンダ N-BOXなどに使われている「プレミアムディープロッソ・パール(R543P)」。
この色をベースに、ロックペイントのフルマットクリヤーでグロス値10%、
つまり「少しだけ艶を残す」設定にしました。
…が、実際に塗ってみると。。。

ホンダの濃い赤にしました。

すごく好みの色。艶ありでも良さそうです。
塗装後。
グロス値って難しい。
今回は10%に設定しましたが、予想以上にマット感が強く出ました。
塗ってすぐの段階では、まだクリヤーが乾ききっていなかったこともあり、
しっとりとしたツヤがあって「これはちょうどいいかも」と思っていたのですが…。
完全に乾燥したあとは、思っていた以上にしっかりと艶が引いて、見事なまでのマット仕上がりに(笑)
これもまた勉強ですね。
次回はもう少しグロス値を上げて、半艶仕上げにも挑戦してみたいところです。




販売用に撮影会を開いた際の様子。
組付け後の感想
「古い見た目になっちゃった。」












想像していたよりも色の沈み方が強く、
全体の印象が落ち着きすぎたというか、一気に“クラシック感”が出た仕上がりになりました。
もちろんこれはこれで雰囲気があって悪くはないのですが、
当初想定していた「高級感ある艶控えめボルドー」とは少し方向性がズレた感じです。
きっと、インナーカラーのせいだ。と今でも思っています(笑)
さいごに
初めての艶消し塗装。
失敗はしませんでしたが、イメージのズレがありました。
失敗は成功のもと。
この仕上がりをしっかり記録に残して、次の塗装では理想に近づけるように。
そう思えた一台でもあります。
ちなみにですが、この塗料にもおまけのタッチアップペンを用意しました。
ただし、艶消し塗装の場合は注意が必要です。

今回のおまけは、ベースカラーの赤のみを詰めたもので、艶消し剤は入っていません。
そのため補修で使っても、その部分だけツヤが出てしまい、かえって目立つ結果に。
自分でも「なぜ作ったのか…」と思ってしまいました(笑)
以上!