転倒歴のあるアクシスZ(SEJ6J)を仕入れました。
右側の外装カウルにガリキズが目立ちますが、フレームやフォークの曲がりはなく、
走行に支障はない状態です。
まだ年式も新しく、同色の新品カウルに交換することも検討しましたが、それでは面白みに欠ける。
せっかくなら少し遊び心を加えてみようということで、綺麗な赤に塗装してみることにしました。
外装取り外しと、傷消し&プラサフを吹き付け
まずは外装の取り外しから行いました。
樹脂カウルは無理に外そうとすると割れる恐れがあるため、
すべてのボルト・ツメを確認しながら慎重に作業を進めます。
目立っていた右側のガリキズは、研磨とパテ埋めを丁寧に行い、
表面をフラットな状態に整えました。
この下処理の丁寧さが、塗装後の見栄えを大きく左右します。
今回は一部だけではなく、外装全体を塗装する方針としたため
全カウルに足付け処理(下地処理)を施していきます。

右側に転倒傷あり。



ペイント開始
今回使用した塗料は、ダイハツ車などで採用されている「ファイアークオーツレッドメタリック」
タントやムーヴでも人気のあるカラーで、
赤系ながら落ち着いた深みがあり品のある印象に仕上がります。
この色がまた渋い。
強すぎない発色とメタリックのきらめきが相まって、
街中でも自然に馴染みながらも、しっかりと存在感を放ちます。
個人的には大好きなカラーです。
塗装はウレタンベースの2コート仕上げ。
メタリックのムラが出ないよう、丁寧に重ねながら吹き付けました。

自動車の板金塗装の勉強中なので、適当に調合せずに
真面目にやっています(笑)

垂れなく綺麗に塗れました(*´ω`)

組み立てて、写真撮影!
塗装がしっかり乾いたら、組み立て作業に入ります。
各パーツを傷つけないよう、一つずつ丁寧に取り付けていきました。
ここで失敗すると一からやり直し……はせずに、
実際はタッチアップ補修で済ませることになりますが、できるだけそうならないように慎重に作業します。
樹脂パーツのツメ部分は無理な力をかけると割れやすいため、
はめ込み角度や順番に注意しながら進めます。
取り付け完了後は、ブツ取りを行い研磨。
仕上げに軽くワックスをかけて艶を引き立てたら、写真撮影です。
ファイアークオーツレッドメタリックの深みが光に反射して、思わず何枚も撮ってしまいました。























さいごに
当社では、おまけとして
タッチアップ用の補修塗料を小分けボトルに入れてお渡ししています。
今回の車両は販売用でしたが、ご購入いただいたお客様にも同様にお渡ししました。
まだまだ塗装の腕は発展途上ですが、その分コストを抑えて対応しております。
「まずは試しに塗ってみたい」「派手すぎない色で仕上げたい」
そんな方は、お気軽にご相談ください。

余らない場合はありません(;´Д`)