スズキ・パレットSWのライトくすみ除去|黄ばみは改善、ただし限界も

今回は、妻のご両親が乗られているスズキ・パレットSWのヘッドライトリペアを行いました。

一見そこまで黄ばんではいませんが、
全体的にうっすらとした黄ばみ曇りが出ており、年数相応のくすみが感じられる状態でした。

綺麗になるかどうかは、施工してみないと分かりません。
さて、今回はどうなることやら…。

目次

施工前の車両状態

今回のパレットSWは、
いわゆる「真っ黄色な劣化」ではなく、表面が少し黄ばんでいる程度でした。

表面だけのくすみであれば比較的クリアに仕上がりますが、
ライト内部――とくにレンズ面リフレクター(反射板)の劣化があると、
外側をどれだけ磨いても見た目が改善しない
こともあります。

そのため、実際に磨いてみないと判断が難しいケースです。

スズキパレットのヘッドライドリペア前の写真
パレットのヘッドライド磨き!
パッと見ると綺麗ですが、曇っています。
右ヘッドライトの状態
運転席側のヘッドライド
左ヘッドライトの状態
助手席側のヘッドライド

施工スタート

今回は簡易的なコーティング施工のため、
ヘッドライトは車体から取り外さずにそのまま作業しました。

取り外しを省略することで、コストを抑えつつ短時間で対応できますが、
そのぶん持続性はやや劣ります。
お手入れを怠ると、再び黄ばみが出てくる可能性も高くなります。

作業時にはボディを傷つけないようにマスキングを行い、
その後、ヘッドライト表面の劣化層をペーパーで削り落とす工程に入ります。

パレットのヘッドライドリペア施工前の写真
妻の両親の車なので、腕の見せ所です。
まるでプロのように(笑)マスキングを行い、下準備を行いました。
ヘッドライトを右側から見た写真
あれ・・。これはあまり綺麗にならない予感が。
研磨開始!ペーパーで表面を削る
粗目のペーパーで表面を削り、番手を上げつつ
ヘッドライトを磨きます。
細目のペーパーで仕上げる
1500番まできました。
次はポリッシングに移ります。

仕上げ工程(細目ペーパー・ポリッシング・コーティング)

粗めの番手から順番にペーパーをかけ、
最終的には3000番の耐水ペーパーで細かい傷をつけます。

そこから液体コンパウンドを使って表面をポリッシング(研磨)し、
最後に簡易コート剤を塗布して仕上げました。

ポリッシング中の様子
3000番の耐水ペーパーで研磨した後は、ポリッシング。
ポリッシング終了。
表面の黄ばみくすみは取れましたが、
裏側のくすみが残っているため、見違えるほど綺麗にすることはできませんでした。
綺麗にはなりましたが、若干くすみが残る結果に。
撮影する角度や光の当たり方によっては、
くすみが残っているのが分かります。
施工後の全体像
とはいえ、施工前と比べると綺麗にはなりました。
コーティングを行い、作業終了。

施工後の状態

ヘッドライト表面に残っていた黄ばみは、ある程度除去できました。
ただし、光の反射具合を見ると、内部のくすみがうっすらと残っています。

これはレンズの内側や反射板側のくすみが原因で、
外側だけの作業では改善しきれない部分になります。

完全な透明感を出すのは難しいですが、
施工前と比べれば、印象は確実にクリアに近づいたかと思います。

施工後の運転席側のヘッドライド
施工後の運転席側のヘッドライド

ビフォーアフター

自分で言うのも変ですが微妙な結果に・・・。

施工前
施工前
施工後
施工後

さいごに

今回のように、ヘッドライトを完全に新品同様の透明感にすることはできないケースもあります。
ヘッドライトの表面は、何度も削ればそのぶん厚みも透明度も失われていきます。
※削りすぎて穴が開く。ということはありませんが(笑)

特にこのパレットSWは、過去にも黄ばみ取り施工を繰り返していた形跡がありました。
そのため、今回の施工でも「限界の一歩手前」くらいの仕上がりとなりました。

黄ばみ取りは、繰り返すほどに素材がやせてクリア感が落ちるものです。
可能であれば、1回の施工でしっかりと対策(クリア塗装やフィルム)を行い、
再発を防ぐ方向で仕上げるのがベストだと私は考えています。

「古い車だから…」とあきらめる前に、一度ご相談いただければと思います。
ヘッドライトの印象が変わるだけで、車全体の雰囲気も見違えることがあります。
ご自身で判断がつかない場合も、お気軽にお問合せください。

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