気分を変えるなら塗装から!チョイノリをオレンジからガンメタにカラーチェンジ

中古バイクをご購入いただいたお客様から、
「所有しているチョイノリを塗装してほしい」とご依頼をいただきました。

実は、塗装依頼としてお受けするのはこれが初めて。
正直、プレッシャーもありましたが……なにより嬉しかったです。
ご期待に応えたい一心で、丁寧に仕上げました。

目次

チョイノリの外装について

チョイノリは、スズキが販売していた超軽量スクーターで、
フロントのレッグカウルやボディカバーにポリプロピレン(PP)樹脂が使われています。

このPP素材はスーパーカブのレッグシールドと同様、
「柔らかくて割れにくい」というメリットはある反面、
塗料の密着が非常に悪いというデメリットもあります。

今回塗装するのはオレンジ色のチョイノリ。
今回塗装するのはオレンジ色のチョイノリ。
チョイノリの外装
しっかりと足付けを行い、塗装します(^^♪

塗装の前に行ったこと

PP素材には、そのまま塗ってもすぐ剥がれてしまうため、以下の工程を追加しています。

  • 表面をしっかり足付け(サンドペーパーで細かなキズをつける処理)
  • PP専用プライマーを塗布(塗料の密着性を高める下処理剤)

この工程を丁寧に行うことで、
通常の塗装よりも耐久性・仕上がりともに安定した状態に仕上がります。

塗装工程

まずはチョイノリをお預かりして、全体の状態を確認。
外装カバーはすべて車体から取り外し、作業しやすいように分解しました。
塗装前の準備は、仕上がりに直結する大事な工程です。

外装を外したチョイノリの写真
チョイノリ。小さくて軽くてかわいいです。
チョイノリの外装
外装をすべて外して、下処理へ。

いつも以上に念入りに足付け

今回の外装素材はPP(ポリプロピレン)
塗装の密着が悪いと言われる素材なので、通常よりも時間をかけて足付けと脱脂を実施。
細かな凹凸をつけることで、塗料の定着力を高めていきます。

チョイノリの外装の割れ部分
傷や割れを修正していきます。
外装の傷部分
傷が入りやすい素材のため、
これらも研磨を行い除去します。
外装のステッカー類を剥がす
ステッカー類をすべて外します。
乾燥中の写真
洗浄したので、乾燥中・・。

しっかり固定してサフェーサーを吹き付け

すべてのパーツをしっかり固定してから、再度脱脂を行い、
下地となるサフェーサー(プラサフ)を吹き付けました。

この工程で、細かい傷や成型時のムラを埋めて、表面を均一に整えます。

サフェーサー塗布後のチョイノリの外装

ガンメタリックを塗装

ガンメタリックは、ブラックをベースにシルバーを加えて簡単に調色。
深みのあるメタリック感と落ち着いた雰囲気が絶妙です。

カラー塗装後は、
仕上げにクリアーを吹き付けて、光沢と耐久性をプラス。
一気に“渋い大人のチョイノリ”に変身しました。

クリアー塗装前
クリアー吹き付け前。
クリアー塗装後
クリアー吹き付け後。
クリアー塗装前
クリアー吹き付け前
クリアー塗装後
クリアー吹き付け後
クリアー塗装後
クリアー塗装後
クリアー塗装後
ツヤツヤ(*´ω`)
調子に乗りすぎると垂れるので注意。
垂れるギリギリが一番きれいです。

組付けて、ブツ取り&磨き工程へ

塗装が乾燥した後は、すべての外装パーツを丁寧に組み付け。
細かい箇所はマスキングを剥がしながら、塗り残しや塗料の垂れがないかをしっかり確認。

塗装中に混入したゴミ(ブツ)や、肌の荒れをペーパーで除去して、
最後にポリッシングでツヤを出します。

外装を組付け後のチョイノリの写真
傷が付いては台無し。
慎重に組み付けていきます。
外装を組付け後のチョイノリの写真
ガラッと印象が変わりました!

最後に

今回のチョイノリは、見た目もカラーもガラッとイメージチェンジ!
オレンジからガンメタリックへの変化で、まるで違うバイクのような印象になりました。

塗装は見た目だけでなく、気分も変えてくれます。
「もう少し自分らしい色にしたい」「雰囲気を変えたい」そんな時は、塗装がオススメ。

気になる方はお気軽にご相談ください。

  • URLをコピーしました!
目次